子 安 大 師

 弘法大師の像のなかでも普遍なお姿は<修業の大師>と呼ばれている。錫杖を手に、背には野山に伏すためのゴザを負われ、ワラジがけといった、行脚の姿である。
 可愛らしい赤ちゃんを掌にのせた姿で子どもに対する慈愛の思いを、お顔のなかに篭めている。
 


(原型 四国霊場第61番・香園寺)