安達円空

 「安達正秋微笑仏展」で展示されたこの自刻像は、15体を数える中で特異な形態を持っている。眼を細め頬を思い切り脹らませ、口許に笑みを湛え、片肌を脱ぎ片膝を立てて高い岩座に座っている。足元に彫られた大きな瓢箪には何が入っているのだろうか。般若湯であると思いたい人が多いのではないだろうか。
 {東京民芸館所蔵}
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