10.パンフレットの企画・制作

 コンサートにいくと会場入り口などで、その日に演奏される曲目やその解説などが載った印刷物が手渡される。一般にこの印刷物のことを「プログラム」とか「パンフレット」とかいう(主として前者)が、本稿で取りあげる印刷物もこれである。ただし本稿では、「曲目」としての「プログラム」との混同を避けるため、あえて「パンフレット」と表現するものとする。

 パンフレットとは、オーケストラ(オケ)が「まわり(地域社会や観客)」に対して具体的にメッセージできる、唯一の手段である。むろんオケにとっての最大のメッセージは演奏そのものなのであるが、しかし残念ながらこの演奏によっては具体的な主張はできないのである。そこで、演奏という最大のメッセージを補完する形で、このパンフレットという具体的なメッセージ手段をとるのである。

 その意味でパンフレットとは、公演のなかで重要な意味を持つメディアであるといえる。パンフレットは、決して演奏会の記念品ではないし付録でもないのである。だからパンフレットの制作をする際には、決して手を抜いてはいけないといえるのである。完成度が高く内容的にも質の高いパンフレットは、充実したオケ活動をサポートするのである。ただし、どんなによいパンフレットを作っても、基本メッセージである演奏がお粗末だったら、何の意味も持たないことはいうまでもない。

 さてパンフレットとは、そもそも小冊子のことである。つまり雑誌の一種ともいえるわけで、したがってその企画・制作にあたっては、既存の出版社のノウハウを大いに参考にすればよい。さて出版社のシステムのうち、本稿にはあまり関係のない部門、例えば広報宣伝部などを思い切って除外し、本稿に必要なものだけにまとめると、次の部門が残る。企画室、編集部、営業部。このうち営業部に関しては、協賛企業担当(スポンサー探し、または広告取り)だけが残り、完成品の販売促進担当などは除外されることになる。では、以上3部門のノウハウを念頭におきつつ、企画・制作作業をつぶさに検証することにする。


10.1.企画

 企画は、全体の制作企画と記事企画に大別される。このうち、全体の制作企画は編集の仕事と厳密に区別できないが、ここでは便宜上アウトラインの企画立案までを述べることにする。


◇全体の制作企画

 まず、どういった冊子にするかという基本コンセプトを明確にせねばならない。ここで注意しなければならないのは、定期開催企画(演奏会等)のための冊子の場合には、定期発行機関誌としての性格を持っているという点についてである。このことを読者の立場からいうと、基本的に固定したスタイルまたはフォーマット(書式)によって貫かれている方が馴染みやすく読みやすい、ということを示唆しているのである。この例は、既存の定期発行雑誌、例えば「音楽の友」などを考えれば明らかになろう。表紙デザインの傾向、ページ割り、レイアウト、文体、字体、サイズ、ページ数、ロゴ、などなど、守るべき形が極めて明確にある。ただしここで注意しなければならないのは、これらの安定したスタイル、フォーマットはあくまでも形でしかなく、さらにいえば、この形とは情報の入れ物に過ぎないわけであり、実際の情報内容は毎回まったく異なったものが記載されている、という事実である。(ここからは余談であるが、読者は、記載情報についても何らかの安定したパターンを求めているのは確かである。その証拠として、雑誌の執筆者には必ずといっていいほど常連がいる。無論この現象を、読者側からのみのニーズだと一方的に決めつけるのは間違いで、編集者にとって常連執筆者の存在は大きなメリットになっていることも事実である。両者のニーズが一致した形と認識するのがよいだろう。ただここでは、「何らかの安定したパターン」とはなにかを考えておく必要があるといえる。それはおそらく、表面的には「語り口」の問題だろう。そしておそらく、内面的には「思想性」の問題だといえるに違いない)

 さてここで判断せねばならないのは、定期刊行物としての要素をどの程度いれるか、という点についてである。無論スタイルに関してである。これには、まず過去の出版物をこの観点で分析してみることである。過去のサンプルから、意図せずに出来ていたスタイルが見えてくる場合も多い。ここで判断しなければならないのは、これら無意志のスタイルのうち何を育てて何を切り捨てるのか、さらにどういったスタイルを新たに付加していくのか、という点についてである。これが基本コンセプトとなるのである。そしてこのコンセプトにしたがって、最終的な形の選択をしなければならないのである。企画室としては、デザイナーの指定など最低限の規範を編集部に対して示さねばならない。こうして、永久不変というわけではないが、ある一定期間の間の普遍性をもった「情報の入れ物」が出来あがるのである。

 企画する公演の基本コン セプトを策定するにあたり、前もって以下の事項について明確にしておかなければならない。


◇記事の企画

 パンフレットの記載事項のほとんどは、演奏会そのものが立案され更にパンフレット全体の制作企画が決定された段階で、すでにほぼ決定しているわけだが、わずかに「特集記事」「カコミのコラム」だけは、全く企画担当者の手に委ねられている記事なのである。原則としてこれら「企画もの」は、その企画制作に対しどこからも何の制約も受けない。よって、本来ここで論ずるべき方法論もほとんどないのだが、あえて幾つかのアイデアの提示のみをしてみることにする。

  ◆特集記事(企画もの)

 担当者本来の力量が問われるところ。定期刊行物としての要素が大きい場合には、「連載もの」や「シリーズもの」を企画してもよい。できれば見開き2ページの文量とレイアウトが望まれる。

 [企画例]

  ◆カコミのコラム

 50〜200 字程度の文量の記事にする。最小広告記載スペース(1/8ページ等)にまとめ、予定広告がとれなかった場合の穴埋めにも使うとよい。文量の多少は、イラストなどでカバーする。

 [企画例]


10.2.営業

 ここでいう営業とは、協賛企業などからの掲載広告集めのことである。演奏会の企画にとっては本来助成金の一種でもあるのだが、ことパンフレット制作関係者の立場に限っていうと、これはまぎれもなく原稿収集のひとつでもある。(余談だが、このあたりのことを俯瞰した立場から考慮すると、本来「営業」とは、パンフレット制作者の担当事業ではないともいえるのである)

 さて、広告集めでまず考えねばならないのは、各企業に提示するスペースあたりの広告掲載料金設定である。形の上ではあくまでも広告であるのだから、広告効果のファクターの数字のひとつである、予定入場者数または予定発行部数を、必ず協賛企業に明示せねばならない。ということは、その数の大小によっても価格(掲載料金)が変動することを意味しているのである。次に、ページによっての料金比率を考えなければならない。つまり、冊子の中ほどよりも表紙裏の方が注目度が高く、もしも同一料金にした場合、どうしてもそこに希望が集中するからである。さらに、版下(はんした=オフセット印刷用の完成原稿)の有無によって印刷経費が大きく違うので、これについても考慮せねばならない。これらのことを考え合わせた上でいわゆる相場を調査し、適正価格を設定するのである。なお掲載料金は、スペースの大きなものほど割安にするべきであろう。

 価格が決定すれば、契約活動(営業)に取りかかることになるわけだが、ここで準備するものは、契約書、価格表、サンプル、企画書などである。価格表には予定入場者数、客層、パンフレットの本来の使用目的外の使用予定、出版サイズ、ページ数などを明示した上で、スペース対応の価格(表紙裏などの特別料金を含む)を、または特殊例として掲載場所指定の料金を明示する。契約書には、契約条件等のほか、納金期日や集金方法も明らかにしておく。常識的にいって納金期日は、演奏会終了後に報告書と作成した印刷物(パンフレットの現物)を協賛企業に納品した後である。サンプルとは、前回の演奏会のパンフレットが最適であろう。企画書は、ごく一般的な公演企画書かそれのダイジェスト版でもよい。

 実際の契約活動に取りかかる前に、ターゲット企業の選定をしておくのもよいだろう。協賛企業の業種によっては、演奏会そのもののイメージが良くも悪くもなるのである。いずれにせよ、ある程度の洗い出しは必要であろう。

 さて、実際の契約における営業担当者の相手はというと、各企業の経営者本人や支配人、店長、広報担当など、場合によって様々である。いずれにせよ営業担当者は、相手のニーズを最大限尊重したうえで、お互いの接点を探りながら営業活動を展開することになる。この際、迷いなく断る相手には時間を費(つい)やさず引きさがり、迷いのみえる相手には時間をかけて交渉するか、時をあらためて交渉するかでよいから、決して諦めないことである。そのわけは、迷うということはどこかに突崩すポイントがあるはずだからなのである。さて、快く契約を諒解してくれた相手には、最後に、関連企業や知り合いなどを紹介してもらうとよい。更に可能ならば、今後の継続契約や期間限定契約をするとよい。ただしこのときに、欲張りすぎて自分本位なことばかりいっていると顰蹙(ひんしゅく)をかい、契約自体を反古(ほご)にされかねないので注意を要する。なお、万が一継続契約が取れたときには、今後の契約事務を簡略化する方法も取り決めておくとよい。

 さて演奏会終了後に取りかかる広告掲載料金徴収の手続きだが、えてしてここで集金もれが起こりやすい。これは営業担当者が契約成立時に、総ての仕事が終わったと勘違いすることにより起こる。これについての予防の妙案はなく、ひたすら営業担当者の自覚に頼るのみである。

 蛇足だが、この協賛企業助成金つまり広告掲載料は、次回の定期演奏会の予算に充(あ)てるのが経営上健全であるといえる。


10.3 原稿収集

 ここからは編集部の仕事である。

 パンフレット制作企画の段階で、大まかなページ割りや記事制作の基本方針はできているだろうから、それにしたがって各記事のおおよその文量や記載観点を明確にし、また執筆者を厳選した上で原稿依頼をする。原稿の締切(〆切)にはかなり余裕をもつようにし、万が一の書き直しにも対応できるようにしておく。版組が決定していて一行の字数が決まっている場合には、それにそった原稿用紙を支給するとよい。原稿添付の図版や写真は、ある程度の大きさの物を入稿してもらうようにする。原則として原稿は執筆者に返却するものとし、版組終了時点ですみやかに返送することとする。いずれにせよ、掲載切り捨て自由の短い記事(カコミのコラム等)やイラスト、写真、図版を数多く集めておくと、最終的な文量の調整に都合がよい。


10.4 編集方法

 すべての原稿がそろった時点で、紙面割り(割り付け)をする。

 このときスペースの関係などで文章削除を必要とする場合、必ず執筆者の諒解を得て削除するか、原稿の書き直しを依頼すること。

 その上でレイアウト担当者を中心に、文字の大きさの選定、文字の字体の選定、使用する写真図版の大きさの指定、写真の網掛け#(メッシュ)の指定、カラーの指定などをし、基本方針にしたがった割付をして編集作業を終了する。


10.5.入稿

 公演パンフレット等印刷物編集出版をする部門においては、あらかじめ印刷業者の選定をしておかなければならない。相性のよい業者が見つかったら、ある程度長期にわたって取引をすることになるのだろうから、業者の選定には充分注意をはらった方がよいだろう。

 業者選定のコツは、各印刷業者の業務内用を知るところからはじめる。業務内用を知るといっても何も難しいことではなく、その業者が主に制作している印刷物にはどんなものがあるのかを知るということなのである。

 地域社会のなかで印刷業者は、それぞれ得意な分野を持って棲み分けをはかっている。新聞折り込みポップチラシを得意としている業者もあれば、名刺や挨拶葉書の印刷を専門にしている業者もあるし、自費出版の私家本のノウハウに長(た)けた業者もあれば、カタログ印刷にかけては右に出る者がいない業者もあるのである。業者の選定に際しては、公演パンフレットに近い種類の印刷物が得意な業者を選ぶのが無難であるといえるだろう。

 さて印刷業者とのつきあい方の基本は、印刷業界の知識を充分に勉強した上で、しかも業者の前では決してそれをひけらかさないところにある。業者の側からいうと、ユーザーが特に知識をひけらかさなくとも打ち合わせの折のユーザーの反応の仕方から、そのユーザーがどの程度の印刷知識をもっているのかがわかるのである。打ち合わせの折に業界用語などを使用したりするのは、もってのほかである。もしも業界用語を連発したならば、この担当者は印刷業者に、高い印刷知識の保有者とはみられずにむしろ半可通のユーザーとしてしか認識されず、その結果、協力的な人間関係を築くことはおろか反感を買ってしまうのがオチなのである。発注の際には日常的な言葉を用い、ある程度の範囲を持たせた上での希望を述べ、最終決定はプロである業者に一任するくらいの姿勢が望ましいのである。特に印刷字体指定の際には注意が必要である。公演パンフレット編集スタッフが印刷知識に興味を持ちはじめると、どうしても写植字体見本帳の中から好みにあった字体を選び出して使用したくなってくるものである。そしてついには字体やQ数(ポイント数)の指定をして発注してしまうことになる。しかしこれは二重の意味で問題がある。ひとつは、先に述べた業界用語を使用しての発注になることであり、もうひとつは、印刷経費の増大につながってしまうことである。ほとんどの印刷業者は、写植字体の種類をそれほど多くは持っていないものである。例えば「印刷関係の書籍で見つけた○○○○(写植字体名)のような字体で印刷してください」とか「これ(目的の字体の印字をコピーしたもの)のような字体で印刷してください」と発注すればよいところを、「○○○○(写植字体名)で印刷してください」と断定的に発注してしまった場合、印刷業者としては顧客の注文を受け入れざるを得ず、その結果、もしもその字体の手持ちがなかった場合には大手写植業者に外注することになり、それが全面的にコストにはねかえってくるのである。これに比べて、先に述べた含みを持つ発注の場合には、その印刷業者は手持ちの写植字体の中からいちばん雰囲気の近い字体を選定することができ、その結果、全くコストアップの心配はないのである。要するに担当スタッフは、あまり印刷字体に凝りすぎないことが肝要なのである。

 さて印刷原稿は、ワープロソフトによる入稿が、識字効果の点で望ましいといえるだろう。このとき、実際のページ割付がイメージできるような「レイアウト中心の原稿」と、写植の際に文章原稿が見やすいような「拡大文字による原稿」の2種類を入稿するとよい。また業者の求めで、DTPソフトのバイナリ・ファイルや、MS−DOSのテキスト・ファイルの形で入稿することもある。写真やイラストは、あらかじめ印刷サイズの指定と原稿写真のトリミングの指定をしておく。これらの写真やイラストは、原稿がそのまま印刷に反映されるため、原稿の汚れやキズには細心の注意をはらわなければならない。

 もしも入稿に間に合わない原稿がある場合には、その旨を業者に伝えた上で文量の指定をするか、1〜2行程度の不足ならばダミー情報を入稿しておくといった方法も必要となってくるだろう。 なお印刷業者との連絡には、入稿、校正などを中心にして、FAXを用いると効率がよい。


10.6 校正

 納品予定期日までの時間的余裕と、印刷業者の版組の時間的能力を考え合わせた上で、校正時期と校正回数を決める。校正者には正確を期すために、執筆者をのぞく複数(各箇所最低3名以上で校正すること)を予定し、各校正ごとにメンバーを変えるものとする。このとき、業者との間の情報の行き違いを避けるために、毎回のゲラ刷りとそれに対する校正指定用紙を、それぞれコピーして保存資料としておくこと。

 特に挨拶文寄稿者名、ゲスト出演者名、楽団員名など、人名に関しては、細心の注意をはらわなければならない。特に「アベ」という姓は、「阿部」「安部」「阿倍」「安倍」など、幾とおりもあるので注意が必要。


10.7 最終チェック

 納品後に、校正指示部分の未校正箇所や、校正見落としによるミスプリントの有無を調査し、校正シール貼りや改正書きの作業をする。業者側のミスが甚だしいときには返品もありうる。なお校正シールに関しては、公演パンフレットを発注した印刷業者にまかせるのが妥当。理由としては、印刷業者のミスに起因する場合にはサービスの一貫として処理されるだろうし、そうでない場合も字体の種類やQ数を充分に把握しているので、迅速かつ質の高い提供が受けられるからである。

 前項でも述べたが、人名に関しては細心の注意をはらうこと。出演者の人名チェックに関しては、公演2〜3日前に全出演者に公演パンフレットを配布し、自分の名前を確認してもらうとよい。


10.8 その他

 パンフレット企画・制作に関する注意事項やヒントを、いくつか羅列する。

  ◆全ページのうち協賛企業広告の占める面積割合を50%以下に押さえ、観客が総てのページを開いて記事を読むようなページ割付になるように考えること

  ◆広告は原則としてすべてカコミにすること

  ◆記事は原則としてカコミにはしない

  ◆コラムをカコミにする場合には罫線をカザリにすること

  ◆付加価値付きパンフレットを考えてもよい

    (例)下敷き式プログラム(リーフレット)

       カレンダー

  ◆直接パンフレットとは関係ないが、チラシ袋にも発展性がある

  ◆楽団または公演のシンボル・マークを有効に使うこと

  ◆全印刷物をシンボルカラーで統一するとよい

  ◆欧文およびローマ字の記載ミスには充分注意すること

    (例)21th Reguler Concert → 21st Regular Concert

       ta ti tu te to → ta chi tsu te to(ヘボン式の方がなじむ)


10.9.資料集

 公演パンフレット等各種印刷物についての資料およびヒントを、以下に例示する。


 ◇パンフレット構成案例


 ◇ポスター・チラシ記載事項例


 ◇チケット記載事項例

 《本券(表面)》

 《本券(裏面)》

 《半券(表面)》

 《半券(裏面)》


 ◇タイムテーブルの例

  ◆総合企画会議:150日前
  ◆ポスター・チラシおよびチケット企画:125日前
  ◆ポスター・チラシおよびチケット編集レイアウト:120日前
  ◆ポスター・チラシおよびチケット原稿印刷所入稿:90日前
  ◆パンフレット企画:90日前
  ◆ポスター・チラシおよびチケットゲラ刷り校正:80日前
  ◆ポスター・チラシおよびチケット納品:75日前
  ◆ポスター・チラシ運用:70日前
  ◆チケット処理(ナンバリングその他):70日前
  ◆パンフレット原稿依頼:70日前
  ◆パンフレット企画記事取材:70日前
  ◆チケット販売開始:60日前
  ◆パンフレット原稿回収:50日前
  ◆パンフレット編集レイアウト:45日前
  ◆パンフレット原稿印刷所入稿:25日前
  ◆パンフレットゲラ刷り校正1回目:15日前
  ◆パンフレットゲラ刷り校正2回目:10日前
  ◆パンフレット納品:3日前
  ◆パンフレット最終チェック:2日前
  ◆パンフレット運用:当日


 ◇原稿依頼例

 以下に、公演パンフレットへの原稿執筆の依頼をする場合の依頼書の例を示す。

(外注用)

平成○○年○○月○○日

○○ ○○ 様

原稿執筆のおねがい(依頼)

 拝啓

 いつもご厚情をたまわり、まことにありがとうございます。

 さて私ども○○管弦楽団では、来たる○○月○○日に○○文化会館大ホールにおいて第○○回定期演奏会を開催する運びとなりました。つきましては、公演当日に観客の皆様に配布する公演パンフレット(プログラム)を制作いたします。そこで、まことに勝手なお願いではありますが、ぜひとも原稿を執筆していただきたく、ここにお願い申し上げます。私どもの力だけではどうしても貧弱なものになりかねない公演パンフレットに、ひとつ芯の通った文章をいただき、稚(つた)ない演奏をカバーするようなパンフレットにしたいなどと、勝手なことを考えております。

 なお詳細は下記のとおりです。ほんとうに勝手きわまりない話ですが、どうぞお力を貸してくださいますよう、重ねてお願い申し上げます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

敬具

○○管弦楽団 代表 ○○○○

自   署

ページ・タイトル:「エッセイ」

文章の形態:エッセイ

テ ー マ:「ブラームスと私」(文章のタイトルはご自由にお付けください)

サブテーマ:(例)ブラームスの音楽との出逢い
         ブラームスの音楽を聴くシチュエーション
         人生の転機に聴いたブラームス
         ブラームスが好きな理由
         ブラームスの生涯について感じること
         その他(内容についてはご自由にお書きください)

字   数:1200〜2000字

〆   切:○○月○○日

そ の 他:添付写真などの必要がありましたらお知らせください

(楽団内用)

平成○○年○○月○○日

○○ ○○ 様

原 稿 執 筆 依 頼

 前略、下記要領にて公演パンフレットへの原稿の執筆をお願いいたします。原稿の入稿は、できる限りフロッピーディスク(プリントアウトしたものを添付すること)でお願いいたします。なお、〆切期日は厳守してください。以上、よろしくお願いいたします。 草々

公演パンフレット編集委員会代表 ○○○○

ページ・タイトル:「プログラム・ノート」

文章の形態:楽曲の解説

テ ー マ:「○○○○○/交響曲第○○番」

サブテーマ:リハーサルを通して、われわれがこの作品に対しどのようなアプローチをしたかという点について、公演直前の視点からやや日誌風にまとめること
      日付などがあってもよい
      文章は敬体(です、ます)で表記のこと
      文責はイニシアルかペンネームで記載
      ハメをはずさない程度にコミカルな文章がよい

字   数:1000〜1400字

〆   切:○○月○○日

そ の 他:変更や書き直しになる場合もあるので、日程に余裕をもって協力的に取り組むこと


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