富洲原中学校一学年(104名) 地域学習 
08,10月14日(火)午後12時半〜

*高松海岸で干潟観察会「思いちがい探し」と清掃活動の予定でしたが、
 雨天により校内学習となりました。


*内容 干潟の働きの中から二枚貝“アサリ”をテーマにして、
    お話をさせていただきました。
  
1.アサリを使って海水の浄化実験
鈴鹿水産研究室よりプランクトン培養水(人工赤潮水)を使って、
アサリの浄化機能を確かめてみました

 

左写真 赤潮水のビーカーに左アサリ20個入り・中央10個右入り・右不純物ゼロ海水10個入り実験開始し
中写真 約40分後右手にあるポットの赤潮水の色と比べて見る
右写真 アサリが海水をきれいにしました。浄化機能

  
 
2.アサリの部位の名称と働きについて

  入水管出水管の見分け方と潜っている状態の確認
  アサリを手にして観察↓

   
 
3.干潟の生きもののメカニズム

 川の水はどこへたどりつくでしょう?山や森の水、生活排水、工業排水、全ての水が海に流れ込みます。その水は様々な栄養分を海に持ち込みます。決して私たちが口に運ぶことのできない水です。が、干潟に住むカニやゴカイ、貝などが砂や泥の中にある有機物を餌とし、カニやゴカイ、貝などを魚や鳥が餌にし、小さな生き物から大きな生きものへと食う食われるをくり返して干潟を健康にしています。また、稚魚が育つ場所でもあることから『干潟は海のゆりかご』とも言われています。このことは、後にその稚魚は大海に出て成魚に育って私たちの食卓を賑わせてくれます。干潟は豊かな海の恵をもたらす最初の場所です。大切なところです。しかし、川からの栄養分が多すぎると干潟の働きのバランスが崩れ、干潟や海が不健康になってしまいます。そうならないために、私たちの生活の中で水の使い方、流し方を工夫する生活が大切です。汁物の残りを排水溝にジャ〜〜、してませんか?ジャ〜〜する前に一息付くと答えが出てきます。実験でも分かるように干潟の様々な生きものが海水をきれいにしてます。これが『干潟は天然の巨大浄化槽』と言われるところです。
干潟や海の健康を維持すりこと、私たちは簡単にできます。1、干潟で潮干狩りや水遊びをする、砂や泥へ酸素を供給することができます。2、日本の近海の魚をいっぱい食べよう(栄養分の塊が魚の姿になった)また、私たちは三重県に住んでいます、伊勢湾で取れる魚介類をたくさん食べようです。そうすることで、干潟や海、私たちも健康で居られます。私たちは海の恵に恩返しができるのです。山・川・海・人、皆つながっています、循環しています。

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