iSP DL suemazda EG6 シビック 製作記


今回のお題は,昨年まで全日本ジムカーナAUに参戦していたF氏の愛車 「iSP DL suemazda シビック」です.
雁が原でF氏と何気に話しをしていたとき,つい話しがはずんでしまい作るはめに.しかし,デカールが存在しないので自作意外に方法はなく...初のこころみとあって,完成するかしないかはこの問題を解決できるかどうかに賭かっています.
ジムカーナ車の模型については採算が取れないのか,模型メーカーはもとよりアフターパーツメーカーすら手を出してくれません.最近ではフジミが乱発してくるショップのデモカーシリーズ(デカール差し替えもの)の中に偶然あったりするくらいで,とてもマイナーです.山野哲也インテRくらい,あってもいいのでは?と思うのは私だけでしょうか.


(03.1.25)



ベースはハセガワのシビックです.EG6の模型はこれしかありませんが,さすがはハセガワ.フォルムは文句のつけようがありません.
現在は市販車仕様のみリリースされていますが,偶然にも絶版になって久しいレース仕様を見つけたのでこちらを使います.ところが,ボディーを手にとってビックリ!ひどく歪んでいました.箱を開けて見ただけでは気付きませんでした...兎に角,矯正が必要というわけで,紐で縛って半年間放置.なんとか元に戻ったところで,ようやく製作開始.

ボディーの改造は一ヶ所だけ.
ドアモールが付いているので凸になっています(上).今回はモールを取り外した状態にするので凹にします.まずはモールを削って凹ますことを試みましたが断念.そこで,一旦全部くり抜いたあと裏からプラ板を埋め込みました(下).

(03.2.2)




前作よりも早い展開です.カラーリングは塗装で塗り分けることにします.
ホワイトを全体に塗った後でマスキング.マスキングテープは雲形定規を使ってカット.なかなか微妙なRが出ず,何度もやり直し.

まずは#79シャインレッドをエアブラシで吹き付け.
乾燥後,今度はガンメタ部分のマスキング.色は#28黒鉄色に#2ブラックを少々混ぜて調色し,吹き付けました.

マスキングテープをはがす瞬間はいつも緊張しますね.ルーフに少し滲んでしまった所がありますが,まずまずの出来です.

(03.2.23)



いよいよ問題のデカールに挑みます.
ジャーン! これは今回から導入した新兵器,一部のモデラーには定番となっている,アルプスのマイクロドライプリンターです.すでに店頭販売を中止しているため,通販で購入しました.

ロゴのデータは,主に雑誌のスキャンを下絵にイラストレータで作成.フォントのあるロゴは楽なのですが,そう甘くはなく,ほとんどが作画によるものです.これが結構たいへんでした.縮小してしまえば判らないので,あまり凝っても仕方ないのですが...

このプリンターはインクジェットのような滲みが一切なく,そのシャープさには感動です.その上メタリックインクが使用可で,シルバーとゴールドの部分がみごとに再現できます! 中間色にドットが見えてしまう点を除けば,スクリーン印刷に匹敵するでしょう.個人でここまで出来るとは,もう恐いものなし.(ニヤリ.)

ロゴの大きさと不足がないか確認するため,試しに紙に印刷してボディーに貼ってみました.
あと,下地用のデータも作らねば.


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