Ferrari F50−GT製作記

今回のお題はフェラーリF50-GTです.
F50といえば,巨大な一体ウィングと長いリヤのおかげでピックアップのように見えてしまうのは私だけでしょうか? またF40にはあったスパルタンさが消えてしまったのは残念に思います.(オーナーさんゴメンナサイ)
ところが何気に雑誌をめくっていたとき,琴線に触れた一台のフェラーリがありました.それがF50-GTです.
実車はレースのために作られましたが,僅か数台製作されただけでプロジェクトは幻に終わりました.その真意は明らかにされず,結局レースに出ないことを誓ったオーナーにだけデリバリーされたそうです.とはいえ,これは紛れも無く戦うクルマ.


(02.5.4)



まずはベースとなるタミヤのキットのチェック.
はて,F50はこんなだったか?
ふつふつと湧いてた製作意欲がいきなりしぼみそうです.
なぜなら,実車と違ってどことなく格好いい.とても良いかんじにデフォルメが効いています.

眺めているうちに,これでいいじゃないか?という気分になってきたので,気が変わらぬうちに鋸で羽を切り落としました.

(02.5.11)



引き続いてリヤセクションです.
ボディーとリヤカウル上面が全然スムースに繋がっていません.プラ板とパテを使ってカウルを修正します.←汚くて見苦しいですが...
エンジンフードを新たに作らなければなりません.とりあえずバルサ材をサクサクっと削って形を作ってみました.
フードの盛り上がりで猫背っぽさを再現するつもりですが,併せてルーフから下りていくラインを1ミリ程削ると効果的です.キットはここの厚みがあるために,たくましく見えてしまうようです.

コンロで熱したプラ板をバルサ型にギュ〜っと押しつけてヒートプレスします.
これを切り出せばエンジンフードのできあがり〜.

(02.6.2)



フロントフェンダーは,はっきりとした線がないので悩ましいです.
おそらくこんな形でしょうか.派手にならない程度にエポパテでボリュームアップ.まずは左右の具合をわかり易くするために角を出しておきます.(角は最後に丸めます)

ルーフのエアーインテークもエポパテで製作.前回同様,ワックスを塗った上からパテを盛り,硬化してから外して成形しています.今度こそヒビが入らないようにたっぷり瞬着で貼り付けました.
少しレーシングカーっぽくなってきましたね〜

フロントスポイラーは穴の位置や形状が似ているようで違います.写真のように,オリジナルを無視して一旦パテ埋めしてからリューターで開け直します.

(02.6.18)


修正中.表面がデコボコなので,サーフェイサーを吹いてお茶を濁しています.やっぱり凹面に手をやいています.

F50-GTではボンネットのエア抜きは大幅に拡大され,内側に深くえぐれています.ところがキットではまっすぐになっていて窪んでいるだけです.型抜きの都合このようになっているのでしょうが,ここはなんとか再現したいですね.
とりあえず,後先を考えずにリューターでガリガリ穴を開けました.まぁどうにかなる! かな?


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